市場は天然ゴム生産国の市況対策に 期待する一方で不信感あり!?

 東京ゴム先限は12月2日に195円30銭まで下落したあと反発したものの、200円大台がカサとなって上抜けない。それどころか、先週末には196円60銭まで売られて、12月2日の安値195円30銭にあと1円30銭に迫った。これで、更に値を下げて195円30銭を切ってしまうと、11月5日の191円90銭を維持するのも難しくなるケイ線の姿になりかねない。

 承知の通り11月20日と21日に天然ゴム生産3ヵ国が市況対策について共同声明を発表したが、市場はそれに強い不信感を抱いているのか、低迷相場から脱出出来ない。

 現に上海ゴムの中心限月(2015年5月限)は12月1日にトン当たり1万2,130元と11月6日の安値1万2,185元を下回っており、シンガポールRSS3号期近も12月1日にキロ当たり151セントまで下げ、11月21日の160セント、11月5日の160.20セントを割り込み、10月2日の148.30セントに急接近した。東京ゴム先限が12月2日に195円30銭まで下げながらも、11月5日の191円90銭を下回らなかったのは、やはり、円安による輸入コストアップが影響しているといえる。

 このような状況だから、そう簡単にゴム相場が浮上するとは思えない。市場はタイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国の市況対策に期待する向きが多いようだが、基本的は、『市況対策をやらなければならないほど世界的に天然ゴムの需給が悪化している』と考えれば、市況対策イコール買い…といった心理にはならないはず。ところが、市場はすでに東京ゴム先限の173円80銭(10月3日)を大底と決め込んでいるように見受けられる。

 確かに今年5月に2万トンまで急増した東京商品取引所の生ゴム指定倉庫在庫が8,000トンまで減少したのだから、大底と見て全くおかしくない。

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