米農務省発表に失望のシカゴ穀物

 12日朝、米農務省が明らかにした需給報告、12月1日現在の全米在庫、さらに米国トウモロコシと大豆の最終生産高予想がいずれも弱気な内容となり、強気の発表を期待していた分、市場に与える衝撃も大きく、トウモロコシ期近限月はストップ安を強いられるなど、シカゴ穀物全面安の展開をみせている。
 米国に次ぐトウモロコシの輸出国であるアルゼンチンのホット&ドライを警戒して昨年12月半ばからシカゴトウモロコシ市場でファンド筋が積極的な買いをみせてきたが、その積極買いもアダとなってトウモロコシ期近のストップ安をもたらしたといえる。
 米国トウモロコシの最終生産高予想はイールドの水準引き上げのため、123億5800万ブッシェル(昨年11月予想は123億1000万ブッシェル)となり、事前予想平均の122億8000万ブッシェルを大幅に上回っている。期末在庫は輸出需要が上方修正された分、8億4600万ブッシェル(12月予想は8億4800万ブッシェル)で、前月に近い数字となってはいるが、事前予想平均の7億5300万ブッシェルを大幅に上回っている。
 市場が注目していた南米の生産高予想であるが、アルゼンチンは300万トン減の2600万トンに下方修正されている。ただ、市場は2100万~2400万トンを想定していただけに、期待外れの数字と評価されている。アルゼンチンはホット&ドライの長期化の影響で、予定して作付ができなかった面積が20%近くあるとみられ、それを加味しても2300万トンになるが、結果的に米農務省がこの時期に持ち入る小出しの修正を採用したことが失望の原因といえる。南米の作柄がまだ固まらない中、大幅な修正を米農務省は嫌う傾向が強く、逆をいえば、2月、3月に一段の下方修正が先送りされたことになる。

シカゴコーン

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