原油相場、米国の原油輸出解禁の行方に注目

 OPEC総会で現行の日量3000万バレルの生産枠は据え置かれることになり、その後のWTI及びブレントは一段と急落している。予想されていたことであるが、市場では一縷の減産の望みがあったようで、それが失望に変わり、急落につながったといえる。
 OPECは結果的に非OPEC諸国との輸出競争の土壌に踏み込んだことになる。総会の2日前にベネズエラが主導して、サウジ、非OPEC加盟国のロシア、メキシコの4カ国協議が実施され、減産に関しては物別れに終わっている。ロシアはその後、現在の高い水準の生産を維持することを表明し、OPEC総会の最中にも2015年の生産は2014年と同水準になる見込みとの発表を行っている。結果的にロシアが据え置きの大きなカギを握っていたことになる。ロシアが減産を実施し、輸出を縮小する動きに出ない限り、相場の基調転換は難しいとみるべきである。
 このロシアの姿勢に対する思惑が交錯しているが、やはり米国を意識した動きとみるべきだろう。欧米の経済制裁に対する報復ともいえるが、米国の原油輸出解禁の動きを踏まえて、米国に躊躇される意図がうかがえる。シェールオイルにおいて80ドル割れで、全体の3割が採算割れを指摘されている。しかし、この採算割れは初期に開発されたもので、その後の開発による採算ラインはかなり低いとみられている。一方、米ガルフの原油の採算ラインは極めて低く、米国の原油輸出に関しては安定供給との観点からやや割高でもニーズがあるとして、米国は輸出解禁に動くとみられる。

NY原油月足

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