ゴム輸出削減策が確実に遵守されるのか市場は懐疑的に見ている

 マーケットの総弱気の中においてのみ相場が大底を入れるのであれば、今のゴム市場はある程度、その条件をクリアしているのかもしれない。特に、今年の秋にかけて、市場に出てくる相場見通しは悲観的な内容のものばかりで、東京先限は170円を通過点として、最終的に160円、あるいは150円レベルまで下落するのではないかとの意見が出ていたほどだった。
 しかし、その市場の総弱気も一変して最近は明るいトーンが広がり先高感が支配的となっており、実際、10月以降のチャートの流れからすると強気な見方を唱えるのが自然である。テクニカルからも先高と見受けられる一方、最近の強烈なドル高・円安の流れが相場を強く押し上げる要因となっている。その上、産地国が価格支援策に躍起となり始めている現状からして、少なくとも相場が大きく値崩れするとは考えにくい局面である。
 相場が下値固いというだけでなく、将来の価格においても値上がり期待が広がっているようだ。足元の材料として一段と相場が浮揚するであろうと推察できる要因が浮上しているためだ。具体的には、タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国がどうにかして天然ゴムの価格を押し上げようとする動きが急となっている点が挙げられる。
 先週、この天然ゴム生産大手3国は需給調整の具体策として輸出削減を来年から実施することで合意した。実際、どの程度の規模で輸出が削減されるのかについての決定はなされていない模様ではあるものの、実行された場合は相場の押し上げ要因となるのは間違いない。

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