ゴムは内外で上昇基調続く 生産国の市況対策相場!?

 東京ゴム先限は先週14日に206円70銭まで上昇し、10月30日と8月26日のそれぞれ204円90銭を上抜いた。こうなると、次の目標値は7月31日の213円90銭となる。10月3日の173円80銭から11月14日の206円70銭までの上げ幅は32円90銭になるが、これは6月26日の220円から10月3日の173円80銭までの下げ幅46円20銭に対して、3分の2以上の上げとなる。これによって、200円以下で売った玉が水浸かり始め、190円以下の玉は因果玉となって残っている。

 つまり、仮に再度、先限が200円を割り込んで190円前半へと水準を下げた段階では売り玉の買い戻しが待ち構えており、下値にカン抜きがかかる形になりそうだ。一方で、210円台を抜いてくると、次は6月26日の220円が視野に入ってくるため、200円前後で売った向きの買い戻しを誘発、新規買いとともに、売方の買い戻しも加わって上げ足を速める可能性も無いとはいえない。

 次に、市場を取り巻く環境はどうか。中国の景気減速懸念、欧州の景気後退への不安があるものの、これが相場の足を強く引っ張るようなことをあるまい。むしろ、米国の景気良好、利上げを背景としたドル高、一方で日本の消費税アップ延期、衆院解散・総選挙などが円安を助長し、対ドル円相場が一気に1ドル120円まで走るとの見方もある。理論的には5円の円安でタイRSS3号の輸入採算はキロ当たり5円ほどアップするだけに、支援材料となろう。

 一方、今週20日からマレーシアのクアラルンプールでタイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国が天然ゴムの市況対策について協議する。すでに、タイ政府は原料価格を60バーツまで引き上げるべき対策、あるいは、農民への補助金、市場介入による価格アップ策などを協議している。

 また、断続的に天然ゴム農園機構がRSS3号を買い上げているとの情報もある。タイ政府は580億バーツ、日本円で2,053億円の資金で、一連の市況対策に対応するといわれるだけに、インドネシアやマレーシアがこれにソッポを向くわけにはいかない。

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