WGC金需給報告(7~9月期)のポイント

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は11月13日、今年7~9月の四半期報告を発表した。

これによると、金総需要は前年同期比-3%の937.0トンとなり、急激な価格低下が続いているものの、需要喚起効果は限定されていることが確認できる。項目別では、宝飾が-5%の541.9トン、テクノロジーが-5%の97.9トン、現物投資は-21%の245.6トン、ETF投資は120.2トンの売り越しから41.3トンの売り越しに、公的部門は-9%の92.8トンとなっており、ETF投資を含む全ての項目が前年同期と比べて需給緩和要因になっている。

一方、総供給は-7%の1,047.5トン。生産コスト論が活発化しているが、鉱山生産は+1%の812.0トンであり、増産傾向に変化は見られない。ただ、鉱山ヘッジは前年同期の7.5トンから15.0トンまで拡大し、5四半期ぶりの高水準に。ヘッジニーズの高まりが確認できるも、引き続き1990年代に見られたようなパニック色は確認できない。リサイクル供給は価格低迷の直撃を受けて-25%の250.5トンであり、これが総供給を抑制する原動力になっている。

もっとも、バランスは110.5トンの供給過剰であり、年初からの累計だと189.8トンの余剰発生。昨年通期が175.6トンの供給超過であり、需給面から価格を下支えする動きは、マクロレベルでは発生していないことが確認できる。

国別では、インドの宝飾・投資需要が前年同期比+39%の225.1トンであり、輸入拡大観測を裏付ける結果に。一方、中国は-37%の182.7トンと伸び悩みが続いている。2カ国合計だと前年同期比-12.9%の407.8トン。世界全体でみても-10%の779.8トンと厳しい数値に。

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