天候リスクを買う動きで息を吹き返したトウモロコシ

 シカゴ小麦の急騰も手伝ってシカゴトウモロコシも急伸し、期近12月限で4ドルも視野に入っている。
 小麦相場は米中西部の寒波の影響による発芽への悪影響と豪州の干ばつによる減産観測の台頭が大きな支援材料となっている。米中西部では11月第2週から寒波に突入し、第3週一杯まで寒波が続くとみられている。冬小麦はほぼ発芽を完了したばかりで、発芽したばかりの冬小麦への深刻なダメージが懸念されている。豪州に関して、収穫期を前にした干ばつの影響で、豪州政府が予想しているよりも5%~9%の減産必至との予想も出ている。このため、シカゴ小麦は2カ月半振りの高値を示現し、シカゴトウモロコシの大きな支援材料になっている。
 米中西部の寒波は最低気温がマイナス5℃前後で推移しており、厳しい時でマイナス10℃前後まで低下している。平年のこの時期の最低気温は0℃~2℃前後だけに、かなり厳しい冷え込みであり、それも長期に渡るとみられている。
 寒波の影響で、飼料用需要の拡大も期待され、シカゴトウモロコシの支援材料でもある。ただし、供給が潤沢だけに、供給不安にまではまだ至っていない。
 ところで、南米のトウモロコシの作付も怪しくなっている。ブラジルでは干ばつの影響で、大豆の作付が大幅に遅れており、トウモロコシの作付にも影響があるとみられている。市場では前年度と比較して13%~15%の作付面積減少が予想されているが、米農務省は4.4%減の1500万ヘクタールと予想している。干ばつの状況がさらに続けば、12月の需給報告で、ブラジルのトウモロコシ生産高予想の下方修正も避けられない状況になるだろう。

シカゴコーン100・200平均線

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事