大勢的には相場の流れに変化 産地の減産期に高値示現も

 東京ゴムは先週7日に期先2本が200円台を奪回した。先限は201円90銭と10月30日の高値204円90銭にあと3円に迫っている。これで、204円90銭を上抜くと強気筋は勢いづいて買い増し、190円以下の安値で売った玉を踏ましにかかる公算大だ。それに成功すれば、次は7月31日の213円30銭、6月26日の220円が視野に入ってくる。もちろん、204円90銭を抜けずに急反落すれば、逆に弱気筋が息を吹き返して攻勢に出るはずで、強弱の攻防戦がどちらに軍配が上がるかで、相場の流れも違ってくる。

 問題はどちらに軍配が上がるか。最近になって変化してきたのは、長期間右肩下がりで下げ続けてきた相場が右肩上がりに変わろうとしていることだ。その一つの要因はタイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、カンボジアなどの天然ゴム生産国が掛け声だけかも知れないが、価格低迷から脱すべく、市況対策に努力し始めていること、もう一つは、東京市場を圧迫していた生ゴム在庫(東商取生ゴム指定倉庫在庫)がピーク時から半減して1万トンほどまで減少し、一時の重圧から解放されつつあることだ。

 それを表すように、当限は9月限納会値の159円80銭から30円ほど水準を上げている。

 11月限、12月限、更には来年の1月限まで、まとまった供用期限切れ玉が存在するが、しかし、一時ほどの嫌気材料になっていない。

 これまで、大手商社や中堅商社が納会で現受けしてきたが、そのほとんどが先物市場に還流されないことは、実需筋に捌けていると見て良いのか。世界的な天然ゴムの供給過剰のなかで、タイを中心とした生産国の市況対策だけで市況を回復させることは容易ではないが、しかし、相場の流れが変わろうとしていることも確かだ。そう感じるようになったのは、何かが変化しているからであろう。

 それと、これまでと違う点は、11月、12月、来年1月の3ヵ月間はタイでは天然ゴムの増産期だが、2月から5月は乾期に移行、天然ゴムの生産量は大幅に減少する。タイ政府はこの減産期を利用して市況対策に取り組む可能性 がある。これは効果てきめんであろう。

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