ゴムは内外で上げ余地残す 高値を出せば生産者の売り

 東京ゴム先限は先週の10月30日に204円90銭まで上昇し、10月3日の安値173円80銭まで30円強上昇した。引き続きタイ政府の市況対策に期待する買いが先行、これが弱気筋の踏みを誘って反発力を強めたものだ。また、先週は期近限月の上げが大きく、30日の清算値で、当限(11月限)の194円50銭に対して先限(2015年4月限)は202円と、その順ザヤ幅が7円50銭に縮小した。

 昔から、『サヤの変化は相場転換のしるし』といわれているだけに、今後もサヤの変化から目を離せない。ただ、今回のサヤ縮小は当限の売方の踏みによるもので、踏みが一巡すれば再びサヤを広げる可能性もある。

 さて、問題は今後の展開をどう読むかだが、市場の人気は引き続き買いに傾斜している。これは、①8月17日の244円80銭から10月3日の173円80銭まで70円強下げ、日柄も6ヵ月に達している、②市場が下げ相場にあきあきしている、③タイが市況対策に動き出したのは、それだけ天然ゴム価格が安いことを示した、④為替が円安基調にあって、生ゴムの輸入コスト高につながる…などを背景に、目先は上値余地を残している相場と見られる。

 これで、先限が10月30日の204円90銭を抜ければ、次の高値は7月31日の213円90銭、その次は6月26日の220円となるが、少なくとも一度は210円台を示現することになりそうだ。

 その一因となるのが東商取発表のゴムカテゴリ別取組高だ。当業者のポジションは10月31日現在で売りが9,633枚、買いが8,412枚で差し引き1,221枚の売り越しと、10月16日の9,039枚売りの1万2,440枚買い、差し引き3,401枚の買いからドテン売りに傾斜している。

 ところが、非当業者のポジションを見ると、10月31日現在で売りが1万6,812枚、買いが1万8,033枚と、10月16日の売りが2万2,877枚、買いが1万9,476枚に比べると、売りが6,065枚も減少して、売方の踏みがかなり出て、整理が進んでいるように見える。ただ、それでも、前に述べたように10月31日現在では売りと買いの差が1,221枚しかなく、依然として売り玉の整理が必要である。

 このことはカラ売りの多いことを示しているわけで、こうした状況で、仮に相場が下げてもカラ売りの手仕舞(買い戻し)によって下値が浅く、上げれば踏み上げにつながり、上値の幅を広げる要因になる。

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