海外原油の先安懸念は払しょくされず

 WTI・北海ブレントとも20日移動平均線を壁にして、また下値を窺う兆しをみせている。
 11月に入ると、11月27日に開催されるOPEC総会を意識した展開が想定されるが、もし、減産がなされても日量平均で50万バレル程度にとどまるとみられ、供給過剰に変わりない。非OPECを含めた世界の原油供給は現在、日量で100万バレル過剰とみられ、もし、50万バレルの減産となっても、供給過剰を変える状況にはならない。
 ところで、サウジアラビアの9月の原油輸出が日量660万バレルで、3年振りの低い水準である。サウジの原油生産は増加傾向にあるが、その原油は年末にかけて減産するとみられる一方、原油輸出は増加し、日量で700万バレル前後が期待されている。つまり、減産が支援材料になり切れないことを示している。
 ゴールドマンサックスは先日、2015年上半期の原油相場見通しを引き下げしている。第1四半期のWTIは75ドル、ブレントは85ドル、第2四半期のWTIは70ドル、ブレントは80ドルとしている。世界的な供給過剰の長期化と景気減速懸念を踏まえた見通しである。
 ただし、この前提に米国の原油輸出解禁の動きが考慮されていない。米国では原油輸出の全面的な解禁の議論が中間選挙後に本格化すると見込まれている。その輸出解禁の弾みをつけるだろうレポートが米EIAから30日に発表されている。

WTI20日平均線

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