他市場の上昇がゴム市場に連想買いを誘っている コーヒー相場は安値から2倍に上昇

 東京ゴム相場は一段と上昇傾向を強めている。10月27日には一時202.0円まで上値を追い、200円の大台に乗せるとともに8月26日以来2カ月ぶりの高値圏に達した。直近の相場は上昇に一服が入り足踏み状態であるが、値固めが一巡すれば再び上昇傾向となる可能性が高い。

 生産国がこれ以上の下落には耐えられないことから、下落に歯止めをかけるため増産に歯止めをかける政策を打ち出したり、あるいは最低取引価格を設定して安売りをしない姿勢を強めていることが背景にある。一方、欧米の新車販売台数が好調さを維持していることでタイヤ向けの天然ゴム需要が増加傾向にあることも需給要因として軽視できない大きなファクターである。

 このような上昇要因のほかにも、軽視することのできない重要な要因がある。他商品高がその一つである。具体的には、最近、顕著な上昇局面を迎えている大豆、トウモロコシ、小麦、コーヒー、砂糖、ココアなどの農産物相場の上昇がゴム市場に対して連想買いを誘っている。

 最近、特に顕著に上昇しているのがコーヒー。国際指標のNYコーヒー相場は、10月に一時225セントまで上昇し、昨年11月の安値101セントから約1年をかけて2倍以上に値上がりした。

 コーヒー相場上昇の背景には、世界最大の生産・輸出国であるブラジルで干ばつが続き、来年の収穫高が減少するとの観測が高まったことがある。更に、メキシコやエルサルバドルなど中米の国々で病害虫が発生が頻発してコーヒー豆生産の減少が懸念される事態となっている。一方、主な消費地である米国や欧州、日本でコーヒー消費量が増えている上、中国を筆頭とした東南アジアや世界の新興国でのコーヒー需要が増えている。このため需給が逼迫して思惑で買われやすい事態となっている。

 参考までに、コーヒーの値上がりと最近の円安による調達コストの上昇に伴い、日本のコーヒー・ショップ・チェーン店などでも対応を迫られている。外食チェーン大手の「プロント」は、コーヒーを主力とした従来の営業方法では今後収益が圧迫されるおそれがあるとして、来月以降、新たな主力商品として紅茶の販売を強化する方針。

ドトールコーヒーショップは、コーヒー豆の高騰に伴い今年4月にブレンドコーヒーのSサイズの価格を200円から220円に値上げした。タリーズコーヒーも4月にコーヒーを値上げしている。

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