強気の材料が見え隠れしている白金

 NY白金は金の急落に足をすくわれる格好で再び高値から大きく値を消している。再び20日移動平均線を下回るなど、下値警戒の動きもみられる。しかしながら、対照的にパラジウムは23日現在、5営業日連続で上昇しており、底入れの動きをみせている。経済指標も良好なことを材料にしてのパラジウム戻りであるが、白金も弱材料一巡の様相が窺える。
 23日に発表されたドイツの10月の製造業PMI・速報値は51.8(予想49.5、前月49.9)、ユーロ圏の製造業PMI・速報値は50.7(予想49.9、前月50.3)で、予想に反して強気の内容である。欧州での景気減速懸念による自動車向け触媒需要の減少が白金の大きな売り材料になっていたが、ひとまず、その懸念が大きく後退する発表だったといえる。ただし、金の急落に追随して、これらの材料は支援材料に実際にはなり切れなかった。
 ところで、アングロ=アメリカンの第3四半期の白金生産は前年同期比14%減の53万2800オンスにとどまっている。ストライキ終結後の生産はイマイチ、軌道に乗っておらず、供給増に対する懸念は高まっていない。
 従って、需要改善が期待できる状況でのNY白金の1250ドル台での下値固めから、再び1280ドル台までの戻りは期待したいところである。

NY白金1月20日移動平均

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