ファンドの建て玉から見た相場感

 先週金曜日に公表された10月14日火曜日までのファンドの動きを見てみると、NY金が9週間ぶりに買い戻されている。その間に売られたのが9万9千枚であり、先週買い残が増加したのは、2万枚なので、ネット買い残は8月始めの16万5千枚から比べると8万7千枚と少ないが、買いが増えたという変化は見える。しかしながら、売り残は前週から▲1480枚減っただけで、依然として10万4,214枚と多い。つまり、この週のネット買い残の増加は買いの増加が主であって、売り残が買い閉じられたわけではないということである。そこから推測されるのは、もし買いが増えて金価格が上昇する傾向が見られれば、空売りのショートポジションは大幅に買戻されるということであり、近い将来金価格が急騰することを示唆している。但し、売り残の買い戻しが一巡すれば、その後の金価格がどうなるかの保証はない。
 プラチナについても同様なことが言える。ネット買い残は2週連続で小幅増加し11週続いた売りの増加は歯止めがかかったが、売り残は15,783枚残っており、ほとんど減っていない。プラチナ価格が上昇するようなことがあれば、空売りは手仕舞いの買い戻しにかかり、一時的にプラチナ価格が急騰する局面は想像できる。ただし、その後の保証が無いのは金と同様である。
 NY原油については、ネット改竄は7月1日以来1週を除いて15週間売られっぱなしである。10月14日の週も前週から▲1万4255枚売られ、原油のネット買い残は28万5500枚になった。6月中旬には47万9,739枚であったので、20万枚程減っている。空売り残はどうかというとこの3週間増加しており、2週を除くと過去12週間売りが増えている。やはり米国の原油生産が順調であることから米国市場では原油が余るとの印象が強いのではなかろうか。売り残は13万9,516枚と過去最高を更新し続けている。当然いずれ手仕舞いの買い戻しが入るものと思われるがそれがいつかはわからない。近い将来であることは間違いないであろう。要するに原油も力づくで押さえつけられた相場であるので、反発することは必至である。
 穀物に目を転じると、トウモロコシが買われ、大豆がネット売り残になったままであることが目につくが、9月23日に▲37,651枚だった大豆の売りは減少しており、▲12,121枚となっている。大豆の空売り残はこの3週間で▲28,170枚減っている。ただ上記商品に比べて、穀物のファンドの建て玉から見えてくるものは少ない。

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