週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.63ドル安の82.93ドル、ブレント原油は2.71ドル安の86.02ドルとなった。

 前週末10日の原油相場は、買い戻し主導で値を戻し反発した。WTIは一時83.59ドルと約2年3カ月ぶりの安値を更新、ブレントも2012年6月以来となる安値水準まで落ち込むこととなった。寄り付き後は、米株式の上昇やユーロ高/ドル安から上昇したものの、買い圧力は限定的であった。ファンダメンタル面は引き続き低調で、OPECがこの日公表した月報では9月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量40.2万増加、またIMFの今年の世界経済見通しの成長予想引き下げ等が相場の重しとなっている。週明け13日は引き続き需給緩和懸念を受け下落した。OPECや米、露の増産が相場を圧迫する中、サウジアラビアとイランに続きイラクもアジア向け原油の輸出価格を引き下げに動いた。また、近々での緊急OPEC総会(減産協議→需給環境の改善)の可能性が低いことなどが嫌気された。翌14日は大幅続落。国際エネルギー機関(IEA)はこの日発表の10月の月報において、2014、15年の石油需要予測を下方修正した。これを受け、世界的な需要減退観測が一段と高まった。ブレントは、終盤に一時、2010年11月以来となる84.48ドルまで急落した。15日は小幅に続落。9月の米小売売上高の低迷や、中国の消費者物価指数の低調さなどを受け、景気先行き不安から売り圧力が強まった。ただ、対ユーロでのドル安が下値を限定的にとどめた模様。16日の原油相場 は反発。序盤はAPI統計での在庫増加、続くEIA統計でも原油在庫の大幅増加が示され、軟調に推移した。しかし、米株式が安値から値を戻すにつれ原油相場も反転、また、直近10日間で10ドル余り下落したことで、売られ過ぎ感から買戻しが入った。

 国内石油市場は、海外原油市場の下げを受けて大幅に下落、前週末比で3,000円超の下げとなった。投げ売りを巻き込みながら水、木は2,000円を超える下げ幅となったが、週末金曜日は海外原油の上げと円安から値を戻している。
 国内現物市況は、先週に引き続き急落。原油安、先物安、底値が見えない先安感から手持ち筋の処分売りが相場を押し下げた。灯油については、元売り調達の有無から東西格差が拡大傾向にある。

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