USDA10月需給報告を受けてのトウモロコシ相場

米農務省(USDA)が10月10日に発表した最新の需給報告では、2014/15年度の米国産トウモロコシ生産高見通しが前月の143.95億Buから144.75億Buまで引き上げられた。作付面積が0.8%下方修正されるも、イールドが171.7Bu/エーカーから174.2Buまで上方修正された結果、豊作度合は一段と強くなっている。もっとも、最近の作況報告の数値などから予想されていた範囲内の上方修正であり、この数値を受けて改めてトウモロコシ相場を売り込む必要性が高まることもないだろう。9月のイールド引き上げ予想を織り込む形での軟調地合が、誤った判断ではなかったことを確認するのみである。

世界に目を広げると、欧州連合(EU)の生産高見通しが6,835万トンから7,102万トンまで大幅に上方修正されるなど、米国同様に豊作環境の確定度合いが強くなっている。ただ、収穫期突入という生産ステージの進捗度合いを考慮すれば、米国産同様にここからの上方修正余地は限定されることになる。旧ソ連(含ウクライナ)の生産高見通し引き下げなど気になる動きも見られるが、北半球のトウモロコシ生産は豊作方面で確定時期を迎えている。

もっとも、既に生産コストとの観点で農家の在庫売却動向に不安の声が高まる価格水準であり、1Bu=300セント割れを試す可能性はほぼ消滅したとみて良いだろう。本格的にトウモロコシ相場が反発するような局面にはないが、積み上がったファンドの売りポジション決済の動きが広がれば、350~400セントといった価格水準回復には違和感がない。足元の、「降雨による収穫の遅れ」と「ドル反落」という一時的要因に留まる可能性が高い上昇圧力を、ポスト・ハーベスト・ラリーにつなげることができるのかが試される局面を迎えている。

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