生産国は“薄利多売”の悪いサイクル 一代足は弱気勢力圏を示す

 東京ゴム先限は10月3日の安値173円80銭から反発に転じたものの、9日の184円60銭で戻り一杯となり、新甫発会日(9月25日)の高値186円40銭を上回ることは出来なかった。

 3月17日の高値244円80銭からの下げ幅が70円強、6月26日の高値220円から46円ほど下げたにしては反発力の弱さに驚く。ということは、裏を返すと弱材料を全て織り込んだといえないわけで、その“懸念”が依然として残っているからにほかならない。

 その懸念材料とは前回でも述べたように、世界の天然ゴム需給が2011年から2015年まで実に208万トンもの供給過剰にあるということ。タイ、インドネシア、マレーシアなどの天然ゴム生産国は価格低下にブレーキをかけるべき、減産対策に取り組んでいるようだが、それが効果を発揮するには相当の時間が必要になる。

 天然ゴム価格が下落すれば、農家は同じ収入を得ようとすると、多くの量を売らなければならず、これは輸出業者も同じことである。要するには、“薄利多売”が嫌でも天然ゴム価格を引き下げるという、悪いサイクルに移行していると見てはどうだろうか。

hyo

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