供給過剰の下、軟調地合い続く原油相場

 9日の海外石油市場は棒下げを強いられ、WTIは1年10カ月振り、NYガソリンは3年10カ月振り、そしてブレントは2年4カ月振りの水準までそれぞれ急落している。
 IMFの世界経済の見通しの後退、米EIAの世界の石油需要の下方修正をキッカケにして週半ばから売り物が膨らみ、ブレントがついに90ドルを下回ったことで、先安懸念が一段と強まったとみられる。これまで市場ではブレントの90ドル割れに対する抵抗も予想されていた。OPECによる減産の動きがみられるとの警戒があったためだが、89.90ドルまで下落しても加盟国からのアナウンスもなく、その後、90ドル台を回復したが、OPECの本気度を試す格好で再び90ドルを下抜け、その後、88ドル台半ばまで急落している。
 ブレントの深押しのキッカケはNYガソリンの急落が影響したとみられ、そのNYガソリンの急落に追随してWTIも大きく売られ、84ドル台まで下落している。NYガソリンは米国国内の景気拡大を背景にしてガソリン需要の拡大を想定した思惑買いに上伸する場面もあったが、実際には長期的な需要低迷に見舞われ、製油所の定期修理で稼働率低下にもかかわらず、ガソリン在庫が急増したことで、米国のガソリン需要の不振が改めて浮き彫りとなり、ここにきての下げのリード役となっている。
 WTIは85ドルが目先の下値とみられていたものの、アッサリ下抜いており、ブレントの2010年12月の安値である85.41ドルが下値目標との声も聞かれる。

北海ブレンド

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