欧米と中国の新車販売は好調 産地国も需給緩和を是正する方向へ舵取り

 欧州自動車工業会がまとめた8月の欧州全体の新車販売台数は70万1118台で前年同月比1.8%増となった。伸び率は低いものの、過去最長となる12カ月連続でのプラスを記録。フォルクスワーゲンやフォード・モーターの小型車投入やメーカー各社の値下げが寄与した。今年1-8月の販売台数は前年同期比5.8%増の864万台となっている。欧州の自動車産業は昨年、極端に悪化して新車販売台数は6年連続のマイナスを記録するとともに20年ぶりの低水準となった。引き続き欧州経済は冷え込んだままであることは確かだが、新車販売は少しずつ回復の兆しが出始めている。

 更に、今月4日からフランス・パリで自動車モーターショーが開催されており、独仏伊を中心に新型車が投入され販売台数増を狙う動きとなっている。メーカー各社は新技術に加え、パワーアップした超高級車ベントレーミュルザンヌやボルボのスポーツ型多目的車「XC90」の新モデルが投入され、悪化した状況を打破するため力を注いでいる。たた今年後半からの成長鈍化が懸念されているため、どの程度、自動車産業に影響するのか見極めが必要な状況でもある。

 米国の新車販売台数も好調である。米調査会社オートデータは月初に9月の米新車販売台数を発表。それによると前年同月比9.4%増の124万6006台で、9月としては7年ぶりの高水準を記録した。中でもゼネラル・モーターズ(GM)は大型車の売れ行きが好調で19.4%増と大幅に伸ばした。年率換算は1643万台で2013年実績の1560万台を大きく上回っている。

 GMは米市場全体の好調が年末まで続くと分析しており、2014年通年の米新車販売の見通しを1620万~1670万台と見込んでいる。2013年が1560万台であったことからすると、前年を上回るのは確実な状況であるとともに伸び率も4%~7%に達する見込みとなっている。

 一方、中国の新車販売台数も伸び率は鈍化しているが、引き続き前年同月比プラスを維持。8月時点は171万台を超え、前年同月比4%増となった。9月も好調さを維持する見通しであり、実際、トヨタ車の9月販売は前年同月比26%の大幅増となったことが発表されている。このように新車販売は欧米・中国ともに好調さを維持しているため、新車タイヤ向けの天然ゴム需要も拡大傾向にある。

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