ドル高円安はどこまで続くか

 先週10月3日金曜日NY金やプラチナ価格が急落した要因は、ドル高である。雇用統計の好転を受けNY株価が上昇し、ユーロドルやポンドドルが下落、円も109円84銭を付けた。ドル高がドル建てで金を保有するコストを押し上げるとして、NY金価格は一時昨年12月以来の安値1180ドル台に落ち込んだ。
 フィスコの為替レポートによれば、「3日に発表された米国9月の失業率は、2日のブラード米セントルイス地区連銀総裁(タカ派)の予想「9月の失業率は、市場予想よりもはるかに低下する見通し」通りに、5.9%まで低下した。イエレンFRB議長が注視している労働参加率も、62.7%となり、8月の62.8%から低下、不完全雇用率は、11.8%となり、8月の12.0%から低下していた。(リセッション前:労働参加率66.1%、不完全雇用率8.8%)9月の失業率5.9%は、依然としてイエレンFRB議長が目指すリセッション(景気後退)前の失業率5.0%には届かないものの、自然失業率(NAIRU)5.2%-5.5%の上限である5.5%に0.4%と迫っている。」という。
 同じくフィスコの山下政比呂氏のレポートによれば、仏ソシエテ・ジェネラルのアナリストで筋金入りの悲観論者エドワーズ氏は、「円相場は、長年の下値支持線である120円を目指しており、この水準を抜ければ、140円、そして150円に向かう可能性がある。あっという間の速い動きになるだろう」という。ただ、山下氏は、ドル・円の長年の下値支持線は、1990年の高値160円35銭と1998年の高値147円64銭を結んだ線であり、個人的なシナリオでは、現状のドル高トレンドは、「ドル高8年サイクル」の2015年に、124円付近で終了し、下値支持線の上抜けに失敗して、半値押しの100円付近へ反落すると同氏は予想しているという。その後、次の「ドル高8年サイクル」の2023年に向けて、「ダブルボトム」(79円75銭・75円32銭)を完成させて目標値160円を目指す、という。1990年の高値160円35銭は、消費税3%の後、1998年の高値147円64銭は、消費増税(3%→5%)の後だった。2015年の消費増税(8%→10%)の後、反落の可能性に要注意ではないでだろうかと警告している。

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