目先は反発しても下値探り 内外で11月に本当の悪さ出る

 東京ゴム先限は10月3日に173円80銭まで下落し、6月26日の220円から46円ほど下げ、3月17日の244円80銭から70円強下げた計算だ。

 1月6日の大発会の先限が266円30銭で始まったことを思うと、その下げ幅は実に90円強に達する。すでに年初から9ヵ月以上も下落を続けていること、天然ゴム生産国の間に低価格に対して危機感が芽生え始めていることを考慮すると、下値警戒人気が強まって当然だろう。

 ただ、現在のゴム相場で底入れ、本格的出直りを示すようなキッカケ、材料があるだろうか。確かに、タイ政府は市況下落を食い止めるため、ゴム樹の伐採、あるいは、パーム油などへの転換に力を入れ始めているが、国際ゴム研究会推定による世界の天然ゴム需給見通しは2011年以降、供給過剰状態が続いている。

 すなわち、2011年の過剰量が23万トン、2012年が同59万トン、2013年が同68万トン、2014年が同37万トン、2015年が同21万トンで、来年を含めた5年間で実に200万トンを上回る過剰な天然ゴムが在庫として積み上がっている計算になる。

 これではタイを中心とした天然ゴム生産国がゴム樹を多少伐採したところで、すぐに、世界の天然ゴム需給が改善するわけではない。

 それどころか、一部筋の情報によると、先にタイ政府が10万トンの在庫をある業者に高値で売却したと伝えられたが、それがデフォルト(契約不履行)になったという。このような情報が伝えられるようになったのは、タイ政府から複数の輸出業者に前述の10万トンについて再度の売却打診があったことがキッカケらしい。

この情報が正しいかどうかわからないが、いまだに、タイ政府手持ち在庫の21万トンについて不鮮明で買い手が無いのは、品質低下もさることながら受け入れ先のないことを暴露した格好で、相場の足を引っ張ることは間違いない。

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