世界的な供給過剰を背景に軟調地合いの原油相場

 サウジアラビアは10月に続き、11月の原油販売価格の引き下げを発表している。原油価格の下落を受けた措置というわけでなく、輸出シェア拡大を狙った動きであり、これがここにきてのWTIやブレントの急落の主因となっている。
 イラクの9月の原油生産・輸出は過去最高を記録した5月の水準に匹敵する水準まで回復している。また、供給不安が懸念され続いているリビアの生産・輸出も実際には拡大しており、これにイランを加えて、中東諸国の輸出攻勢が激化している。そんな中、サウジアラビアの輸出シェアが縮小しており、その輸出シェアの拡大を図るべく、10月からの販売価格引き下げを実施している。それが11月も継続されるということで、サウジアラビアによる原油減産の可能性がさらに遠のいたことを示している。減産すれば、輸出シェアのさらなる油縮小につながるため、サウジアラビアとして販売価格の引き下げで対抗する手段を選択しており、OPEC減産観測はさらに後退したとみられ、WTIは一時88ドル台、ブレントは91ドル台まで急落している。
 OPECの現在の生産枠は日量2920万バレルとされるが、9月の生産量は日量3100万バレルに達したと推測されている。明らかな供給過剰である。

NY原油

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